「おかんアート」(”おかん”は関西弁で”母親”の意)とは、主に中高年婦人が余暇を利用して製作する手芸作品や創作活動全般の事を指します。 しかし、この言葉は単に”母の作る手芸作品”を指し示すと同時に、いらないもの(もらって置き場に困るもの)・ センスの悪いもの(もっさりしたもの)等といった、残念な意味合いで使われることも多い言葉であります。 本展ではこの「おかんアート」に見られる表現の面白さに注目し、おかんアートと共におかんアート的な手法や雰囲気を持ち合わせる現代アートの作品をピックアップ、それらを区分けなしに展示します。 おかんアート・現代アートといった、それぞれの文脈や属性があいまいに溶け合う場で、見え隠れする表現そのものの面白さにご注目ください。
ギャラリートーク、その他の会期中イベントの予定については決定次第、当ウェブサイトまたは京都市立大学ギャラリー@KCUAのウェブサイトにてお知らせします。
また、おかんアートが買える期間限定のオンラインミュージアムショップも会期に合わせてオープンいたします。
おかんアートについて
オカンアートとは主に中高年の主婦(母親=おかん)が余暇を利用して創作する自宅装飾用芸術作品の総称である。 具体例としてはドアノブ飾り、刺繍入り家電カバー、タオル掛け、人形、牛乳パックアート、かみつきへび(指ハブ)など様々。 マスメディアやカルチャーセンターなどで紹介される手芸や工芸の手法を参考に、紙や端布などの家庭内で生じる廃棄物を利用して素人が 制作するため、概して安っぽい見た目である。制作者が飽きるまで作品が増え続けること、室内をもっさりとした脱力系の雰囲気にしてしま うことから、他人からは疎まれることも多い。 オカンアートは主婦の創作活動/作品全般を指すが、自己満足的な創作レベルの作品に対する皮肉として、あるいはそのキッチュさを評価するサブカルチャー的文脈において特に用いられる。この呼び名は文字通り制作者を「おかん」とみなす鑑賞者、すなわち子ないし近親者の視座から与えられており(2003年ごろ電子掲示板2ちゃんねるにおいて娘が母親の作品を紹介したことに端を発して命名された)、愛情や諦念といった鑑賞者側の主観的ニュアンスも強く含まれる。(Wikipediaより)
おかんアートの定義
1.基本的に、非常に役に立つとは言い切れないが勢いはある
2.いらないものの再利用(眠った子を起こす)
3.飾る場所に困る。飾るときはビニールに入れたままにしたりする
4.部屋のあらゆる場所に侵攻してくる
5.センスが良いなど気にせず、セメントのズレなんかも気にしない
6.なのに、暖かみだけは、熱いほどある
7.作りすぎて置き場がなくなり、人への配布をスタートする
8.置いた瞬間、どんなにおしゃれな部屋ももっさりさせる破壊力大
9.とぼけた顔にイラッと来るか、なごまされるかはあなた次第
10.フィーリングで作るキティとドラえもんは危険
(下町レトロに首っ丈の会『おかんアートー兵庫・長田おかんアート案内ー』より引用)